おじいちゃんち

ここだけの話しだ。
内緒にしといてくれ。
ぼくは、1学期からおじいちゃんちで暮らしている。


校区が同じだから問題はない。


ぼくのうちから学校まで自転車通学だ。通学路は決まっている。
おじいちゃんちから中学校まで自転車通学だ。通路は決まっている。


おじいちゃん。ナイス(*`艸´)


おじいちゃんは、朝早く起きて、ママチャリで近所の中学生を待ち伏せし
後をつけて、通学路をゲットした。


1学期の内申点は関係ないと先生に言われた。
2学期の内申点が重要だ。


1学期の通知表は、5教科は何とか4と5だった。


問題は2学期の通知表だ。
英語が3で他は4か5だった。


もっと問題なのが、副教科だ。


泣けてくるぜ。


運動神経 ゼロ
絵心   ナシ
音痴


ときている(´;ω;`)ウゥゥ


なんという三拍子そろってる。


副教科の方が×倍率が高い、重要!


実際、ぼくの内申点は380点だ。
S高校は400点は必要とのこと。


今更どうにもならない。


前を向いて頑張るよ。


おじいちゃん、今日も一緒にふろに入って背中を流すよ。
いつも、ありがとう。


頑張るぜ。

トライさん

最初に会ったトライさんはぼくのイメージとは違うかった。
30歳前後の男性だったが、向こうから
「コマーシャルに出ているトライさんは私の事と思ってください。」
と言っている。
このトライさんは、トライさんをする前は学校の先生だったらしい。


学校の先生だと、一人ひとりを見ることができないから転職してトライさんに
なったらしい。


トライさんに言われた通り、今までの中間と期末のテスト問題とぼくの回答用紙を
持参した。


トライさんはじっくりとぼくの回答用紙を眺めていた。


なんだか恥ずかしかった。


「スペルミスが多いですね。漢字もおしい。


ここの範囲が採れれば20点はUPします。」


うぉ~。


行ける?


さすがお母さん、すぐさま契約完了。


チラ見したら、びっくり。


いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、じゅうまんΣ(゚Д゚)


46万円也。


すげぇ~~~。


トライさんが


「私が、大学受験の時、一日に何時間勉強したと思いますか?」


ぼく


 「8時間?」
トライさん


「いいえ、16時間はしました。」


へぇ~。大学受験ってそんなに大変なんだ。


明日から、家庭教師のトライさんがうちに来ます。ってさ。


どんな人かな。


でも、帰りの車の中でお母さんに


「高額だねぇ。」


お母さん


「そうね。その代わり特上の家庭教師が来るよ。
お金の心配はしないで。お父さんに感謝しな。遺族年金貯めてたから。」


遺族年金ってなんだ???


お父さんは、5年前に亡くなっているのに何で感謝するんだ???


わらをもすがる思い。だから死んだお父さんにもすがるよ。


お父さん、助けてくれ。


ぼくに力をくれ。


って遺族年金ってなんだ。


又、今度調べよう。


今は、勉強だ。


ファイトだ!


たかちゃん。。。

さすが、お母さんだ

三者面談後、ぼくは心にぽっかり穴が開いたみたいになった。


お母さんの動きは速かった。
さすがだお母さん。
Oゼミでは、英語と数学を教えてもらっていたが、英語の伸びが悪いので横ちゃんに即連絡していた。
なにやら、英語は今後いらないと言っている。
Oゼミでは、数学オンリーみたい。
他人事のようだがぼくの事だ。
お母さんの動きは高速だった。
躊躇せず、あの有名な家庭教師のトライに電話した。


数日後、トライさんとぼくとお母さんで有った。
お母さんは即決だった。
1時間7600円のコースに決定。
これって上から2つ目のコースらしい。
1番目のコースは医学部受験生のコースらしい。


ということで、
今、ぼくは土曜日にOゼミへ2時間 数学。
週2日 トライさんが訪問してくれ2時間を2回 英語。


マイペースなぼくでもさすがに焦ってきた。
冬休み中に、頑張るしかない。


みんなも頑張って乗り切ろう。